あなたは大丈夫?知らずに侵害しているかもしれない著作権の基本

著作権の基本

こんにちは!ツルダです。
Webや印刷など、媒体にかかわらず、コンテンツ制作を行うときに
気をつけなければならないもののひとつに「著作権」があります。

ニュースをみていても、ロゴやイラスト、音楽など、日々様々なもののパクリ問題(著作権の侵害問題)がでてきますが、
ニュースになるような大きな問題ではなくても、webや印刷物の制作をしていると似たような話が耳に入ることもあり、決して他人事ではありません。
今回は著作権の基本についてご紹介します!

著作権とは

著作権とは、文芸・学術・美術・音楽の範囲で、思想や感情を創作した著作物を保護するための権利です。
日本の著作権は、特に申請の必要なく、「こんなことを、文字で(絵で・写真で・音楽で)表現したい」という意図で表現された制作物には、すべて著作権が発生します。
プロのイラストレーターさんが描いたイラストにも、子どものお絵かきにも、基本的に著作権はあります。

イラストのトレースや一部を変更しての利用はNG

他人のイラストを勝手に使用することはもちろん、トレースをしたり、一部を変更した作品を利用することも著作権の侵害にあたります。

イラストのトレースや一部を変更しての利用はNG

レイアウトや配色など技術面の参考はOK

著作権は創作的なものに対して発生するため、レイアウトや配色、技法などの技術的な観点を参考にすることは著作権侵害には当たりません。

レイアウトや配色など技術面の参考はOK

もちろん、意匠などをまるまるパクるのはNGです。あくまでも技法・技術の部分での参考と考えておく必要があります。

著作権の種類

著作権には、大きく分けて著作財産権著作人格権との2つがあり、一般に「著作権」として扱われているのは「著作財産権」です。

知っておくべき!「著作財産権」

著作財産権とは、簡単に言ってしまえば「著作物を自由に使用して利益を得る権利」のことです。
例えば、「イラストをウェブサイトやチラシなどに使う」、「絵画を展示する」「CDをレンタルで貸し出す」といったことを行えたり、またそれらの権利を他の人に許可することで報酬を得ることができます。
これらのことを、著作者の許可なしに行うのは著作権の侵害になります。

著作財産権の保護期間

著作財産権の保護期間

著作財産権の保護期間は、著作者が制作物を作った時から始まり、原則として著作者の「生存している期間」+「死後50年間」とされています。
また、例外として下記があります。

  • 誰が制作したかわからない著作物は公表後50年(死後50年経過が明らかであれば、その時点まで)
  • 団体名義の著作物は公表後50年(創作後50年以内に公表されなかったときは、創作後50年)
  • 映画は公表後70年(創作後70年以内に公表されなかったときは、創作後70年)

著作財産権のなかの主な権利

  • 複製権
    • 著作物をコピーする権利で、「イラストをウェブサイトやチラシなど複数の媒体に使う」ことがこれにあたります。
  • 上映権・演奏権
    • 公共の場で演劇を上映したり、音楽を演奏したりすることがこれにあたります。
  • 展示権
    • 展示会などを開いて絵画などを展示することがこれにあたります。
  • 頒布権
    • 頒布権は主に映画を著作者が複製し譲渡・貸与を行うための権利です。
  • 譲渡権
    • 文学作品など(映画以外の著作物)を広めるために、原稿を他者に譲渡する権利です。
  • 貸与権、など
    • 「CDなど(映画以外の著作物)をレンタルで貸し出す」などがこれにあたります。

著作財産権はこの他にも様々な権利を含みますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

ただし、実際に問題になるのは曖昧な部分・・・

著作財産権でどのような権利が保護されているかを知るのは大事なことです。
ただし、実際には、「どこまでがコピーにあたるのか」「どのような(規模)目的で使われると侵害になるのか」など、
著作者によって許可される権利の範囲が問題になる場合が多いでしょう。

これらは案件ごとの状況や著作者の判断によって異なるため、判断が非常に難しいのが実情です。

こまめな確認で防げる!

著作権侵害で問題を起こさないためには、まず使用する前に著作者に「どこで・どのように・どの目的で使用したいのか」をこまめに確認することが大事です。
基本的なことですが、簡単なコミュニケーションで回避できる部分はおおいにあります。

著作権は誰のもの?

ちなみに、著作権は基本的に「作った人」が持つものですが、企業の従業員として制作したものは企業が著作権を持ちます。
ただし、企業の依頼でフリーランスや個人が制作したものは、やはり作った人(フリーランス・個人)が著作者になります。

著作権は誰のもの?

ややこしいですが、大事なポイントですね。
特にフリーランスのカメラマンさんやイラストレーターさんの写真・イラストを、依頼した製作会社やクライアントが勝手に使って問題になる、というケースは結構多いので注意が必要です。

また、クライアント側も「自分がお金を払ってチラシやサイトを作ったものなので、著作権は自分にある」と考えてしまいがちなのですが、実はそうではない、ということを制作側がきちんと説明をしておくことが重要です。
 

意外と知らない「著作人格権」

著作権のなかで、意外と知られていないのが「著作人格権」。
これは、制作した人の人格的な利益を保護する権利で、著作財産権と違って子孫や他人に譲渡できません。
保護期間も、著作財産権とは違い、「著作者の生存している期間」とされています。
著作物を作った人自身の名誉や功績を尊重する、大事な権利です。

著作人格権

著作人格権の主な権利

  • 公表権
    • 未発表の著作物を公表する権利です。著作人格権を持つ人は、公表する時期や方法を自由に決定できます。
  • 氏名表示権
    • 著作物を公表するときに、著作者の名前を表示できる権利です。逆に、匿名であることを守ったり、変名(ペンネーム)を使用する事のできる権利でもあります。
  • 同一性保持権
    • 意図しない作品の改変を防ぐことができる権利です。著作人格権を持つ人は、自分の著作物が改変(トリミングや変形など)されるのを防ぐことができます。

上記のように、自分の作品が勝手に公表されたり、意図しないことで使われたりすることを防ぐ事ができます。
これは著作財産権を持つ人ではなく、著作人格権を持つ人に与えられている権利なので、
実際にものづくりをするクリエイターさんは特に知っておくといいかもしれません。

著作権について知るなら

著作権についてさらに詳しく知っておきたい方には、
著作権情報センター(CRIC)の著作権についてのパンフレットがおすすめです。
もちろんPDFでも閲覧できますが、制作会社さんなどは1冊会社に置いておくのもよいですね。

著作権情報センター(CRIC)

著作権情報センター(CRIC)では、広く一般の方に著作権制度についてご理解いただくために、著作権パンフレットを作成しています。いずれも、判りやすい説明と豊富な具体例で、楽しく著作権制度について親しんでいただくことができます。
http://www.cric.or.jp/publication/pamphlet/index.html

ネコにもわかる知的財産権

他にもウェブ上で著作権について知ることができるサイトもあるので、ぜひこちらもチェックしてみてください!
http://www.iprchitekizaisan.com/chosakuken/chosakuken.html

最後に

著作権に関わる問題は複雑なものも多いですが、まずは基本を知っておくと、問題になりそうなポイントがわかると思います。
自分の権利が犯されていないかどうかはもちろん、同時に他人の権利を犯していないか、常に注意を払って制作を行いたいですね。

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