みなさまこんにちは。
ナガタです。実は私、最近旅をしておりまして、その名も「ナガタ放浪記 いろんなところのイケてる人に会ってきたよ」シリーズ(仮名)のためです。といっても今回第一弾なのでシリーズかどうか怪しいですが、すでにいくつか取材は回ってきたのでさすがにシリーズになるでしょう。ならないと怒られるでしょうね。
【中編・後編はこちら】
「ナガタ放浪記 いろんなところのイケてる人に会ってきたよ」
さて、さっそくですが企画の説明を簡単に。
ナガタの所属する会社、ユニマルは鹿児島にあるベンチャー企業です。コミュニティへの参加・開催・お手伝い等々色々な方と関わる機会があったり、私自身ニコ生(さく生チャンネル)で司会をやっていたりするわけですが、鹿児島や東京など、特定の地域のことしかわかっていないなーと日々感じていました。
ユニマルとして「場所をこえる。人をつなぐ」という壮大なミッションがあるにもかかわらず、これは良くないぞと思い、趣味と実益を兼ねていろんな地域のいろんな人、特にいま頑張っている人のもとへ取材にいくことにしました!
第一弾ゲストはこの方!5DG 瀬口理恵さん!
パチパチパチパチッ
瀬口さんといえばピンクの髪です。ナガタもちょっと前まではショッキングなピンクでしたが、普通に負けてます。それぐらい強い、戦闘力の高いピンクです。
ちなみに瀬口さん自身web界隈でも有名な方なのでご存知の方も多いと思いますが、大阪でご活躍されているフリーランスの方で、デジハリの講師、WordPressコミュニティ活動、Ustream番組「rie’s Cafe BAR」なども持っていらっしゃって人間力も強いピンクの方です。
今回のゲスト:瀬口 理恵さん
5DG(ファイブディージー)-Five Dimension Graphics- 代表
デジタルハリウッド大阪校Webデザイン専攻を卒業後、約7年間制作会社等でWebに従事し、2010年5DGの屋号で独立。Webの制作業とデジハリでの講師を勤めています。iMac/MBA/iPhone/iPad使いのApple党。WordPressが大好きです。隔週火曜Ustream番組「rie’sCafebar」パーソナリティーとして放送中。珈琲好きのTULLY’S好き。
※デジタルハリウッド…デジタルハリウッド株式会社が運営するデジタルコンテンツ制作の学校。Webはもちろんデザイン専攻や3DCGなどクリエイターを育てる日本有数の専門学校。大学・大学院もあり。(以降、デジハリ表記もあります)
デザイナーとしての瀬口さん
どんなデザインも得意です。はNGかも?
瀬口さんの得意なデザインは女性向けの可愛らしいデザイン。個人でやる以上強みをもっておく必要があるし、それで思い出してもらわなければならない。「このデザインはだれにお願いしようかな」とクライアントが悩んだ時に名前が上がる確率がグンとあがるらしい。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
デザイナーがメインということですが、コーディングはされない感じなんですか?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
コーディングもしますけど、基本はデザイン・ディレクションがメインですね。個人のお客さんも多いので、丸っとうけて、デザイン〜WordPress組み込みまで全部やることもあります。
たしかにお願いする側の心理としては、オールラウンダーなデザイナーは社内にいれば重宝されるが、外注するとなったとき、またターゲットが明確なときのデザイナーとしては、選定に名前が挙がることは少ないかもしれない。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
もともと紙のデザインをされてたとか、そういったバックボーンがあるわけではないんですよね?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
そうですね。完全にwebから入ってます。ただクライアントさんからパンフレットつくって、名刺作ってと言われることはあるし、そっから独学とか人に聞いたりして勉強はしてるところもありますね。
フリーランスの方にお話を聞くと、圧倒的にできる領域が広がっている印象を持つ。デザインだけ、コーディングだけというのは少数派で、フリーランスだからこそ一元的にできる能力を持たないといけない。実作業をしない場合でも、すべての作業を把握できる必要があり、それはディレクションという立場を兼任するからかもしれない。楽器のことがわからない、全く演奏できない指揮者はいないし、いたとしても非常に苦労するはず。
デザイナーとしては実績を出したい。でも出せない。そんな案件多い?

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
実績って今後仕事を受けていくうえでも公にしたいと思うんですが、どういうやりとりをしてその許可をもらうんですか?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
最初に約束してOKもらってることが基本ですね。ただ広告代理店さんは基本NGが多いです。サイトにアップしたりするのはダメっていうパターンが多いですが、打ち合わせ先で見せるだけとか、限定的にOKをもらっているのもあります。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
直接請ける案件の場合は、どうですか?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
皆さん快諾してくださいますね。むしろ載せて載せて〜という感じで、少しでもPRになりますし。
やはり広告代理店や制作会社の実績を公にするのは厳しいそう。たしかにそれは一次請けで実績として表示するからしょうがないのかもしれない。ただ今後フリーランスが増えたり働き方の変化によって、この辺りも変わってくればいいのになと思う。
お仕事をもらうために必要なのはスキルなの?営業力なの?
フリーランスでいる以上1人で制作から営業、見積もり・請求といった経理まで考えないといけないが、仕事をうける上での大事な要素はなんだろう。お話しを伺うと、やはりできる人はひと味違った。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
結局のところ、スキルと営業力ってどっちが大事なイメージですか?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
最低限のスキルはもちろん必要ですね。あとはコミュ力。
めっちゃ大事ですね。コミュニケーション能力というか、お客さんと仲良くなる能力ですね。 あとは提案力。言われたことをただ「はい」ってやって期限までにやってだとなかなか繋がっていかない感じがあって、作業の中でも「もっとこうした方がいいんじゃないか」っていう提案をできるかどうかも大きな差になってくると思います。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
案件をお断りしているっていう今だと、営業はしてないことになりますか?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
そうなんですよ。
実は最近あまりできていなくて、それこそ1年目は名刺をひたすら配る感じでした。1年間で600枚くらい配りましたね。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
異業種交流会とかそんな感じの印象ですけど、本当に仕事につながります?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
やっぱり相手もすごい数の人と交換するわけじゃないですか。そのままだと覚えてもらえないですよね。まずその日、顔と名前が一致している間にメールを送ります。そして、実績とか持って行きたいってアポまでお願いしちゃってました。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
それでお仕事を取っていったと…

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
そうですねー。だから600枚中どれだけ繋がったかはわからないですけど、今でもお付き合いのある会社さんもありますね。Facebookも広がっている時代なので、友達申請したりメッセージしたりとしてましたね。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
これは真似できる人できない人分かれますね。ちなみに僕はそういうマメなことできないかも(笑)
600枚も名刺配って、人の顔とか記憶あります?
600枚という枚数をただ配るだけでなく、管理も徹底する。もちろん次あったときは積極的に声をかけるし、仕事に直接つながらなくても親しい友人や知人になって繋がりをつくる。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
その600枚って、もらった名刺の管理とかどうしてたんですか?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
全部スキャンしてEvernoteに入れて、そのとき話したこととか特徴とかをメモしてましたね。一回だけ会ったことのある人でも、ちゃんとお名前で声かけられるようにしてました。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
いろんな職種の人が見習いたいスキルですねそれは!

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
「覚えてますよ〜。田中さん。仕事くださいよ〜」みたいな。
もともと人見知りしない性格っていうのと、名前と顔覚えるのが得意っていうのもあって。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
すごすぎる。
大阪には「まけてーな」がある
呪文のような言葉だが、大阪の制作では基本「まけてーな」があるらしい。「値引きしてよ」だ。たしかにどこの土地でも値段交渉はあるものだが、根拠とかじゃないとりあえずの「まけてーな」は大阪らしいし、それを見越した価格設定をする不思議な文化がある。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
THE大阪ですね。これって他県でもあると思うんですが、どんなジャンルのお仕事でも言われるんですか?

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
そうですね〜。たとえば制作会社さんや代理店さんのお仕事だと予算が決まってたりするのであまりないですが、個人のお客様や直請けの仕事だとほぼ100%言われる感覚ですね

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
なるほど。見積もりも考えないとちょっと怖いですね。

瀬口さんフリーランスWebデザイナー
家電量販店とかもそうなんですが、値段交渉が常の状態なので、値札が下げる前提で設定しているっていうのもありますね。
以前アルバイトしていたことがあるんですが、100%値切られてましたよ(笑)値札ついてるのに「これなんぼ?ほんまの値段聞きたいねん」とかいわれて。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人
(…なんやねん!)
お互い納得感もあるためにお金のことを気兼ねなく聞けるっていうのはストレス軽減にも繋がるし、ある意味コミュニケーションの一つの形なのかもしれない。ちなみにこの後いろんな人にも聞いてみたが、マジだった。
前半のまとめ
大事なのはコミュ力という話は様々なところで聞きますが、600枚の名刺を配りフォローアップメールをしっかり送る。そしてお客さんと仲良くなることが大事とお話しいただきました。
そしてその圧にやられたのか、ものの数十分で仲良くなったナガタでした。
次回はさらにUstreamの配信やコミュニティ活動など、メインの「仕事」以外の、フリーランスが付加価値を持つことの重要性についてお聞きしていきます。ご期待ください!
【追記】
中編・後編追加しました。
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