【後編】 中規模web制作会社はこうやって人を育てる!デキる社員をつくるためには?ディーゼロさんの人材育成術

ゆるさが大事!?ディーゼロ流デキる社員の育て方

「ナガタが気になる会社に会ってきたよ」シリーズです

鹿児島にて活動するナガタが、話したい人のところにいって色々ノウハウを聞いて回る全国行脚インタビューです。
毎回無駄話にも花を咲かせ、企画目的も雑にお伝えするのに皆さん優しく迎えてくれる、ナガタ愛されインタビューです。

改めまして第4弾は、福岡のweb制作会社「D-ZERO(ディーゼロ)」さん

D-ZERO(ディーゼロ)

福岡の繁華街にも近く、穴場のお店も多い地区・薬院にオフィスを構える「D-ZERO(以下、ディーゼロ)」は、2000年に設立されたweb制作会社。福岡のクライアントを中心にweb制作を行っており、現在は40名ほどの社員が在籍している。
「クライアントの課題解決」を第一に考え、単なるweb制作に留まらない広い視点を持つ。

ディーゼロの取締役・黒木洋道さんに、今回は「人材の育成」についてお話を伺いました!

営業マンのいないディーゼロさんの社員の内訳は?

まず、営業職のないディーゼロの中で、社員はどのような職種に分けられているのだろうか。

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

弊社は大きく3つの部署があって、プランニング部、クリエイティブデザイン部、テクニカルデザイン部という風に分けれています。
制作はほぼ社内での内製ですね。
特に、デザインなど骨格の部分は必ず社内で制作しています。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

逆に外注するポイントってありますか?

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

外注先にお願いするのは、コピー&ペーストでできるテキストの流し込みとか、単純作業はお願いする場合がありますね。
あとシステムの部分でも外注先に依頼する事はあります。
そういうときは社内のエンジニアにフィルターになってもらって、品質などをチェックしています。

「クライアントの課題解決」を重要視するディーゼロでは、その骨格となるコンセプトやデザインなどは社内で制作し、その他の部分では場合に応じて外部の協力を仰ぐこともあるという。
プランナー、デザイナー、エンジニアとそれぞれの役割がしっかり分かれているからこそ、社内でやるべきこととそうでない事の線引きがしっかりできているという印象を受けた。
しかし、この3つの部署の壁は曖昧にしている部分も多いという。

部署を分けてもゆるやかに共有する

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

部署はきっちり分けていますが、実際にはプランナー寄りのデザイナーがいたりとか、場合によってはプランナーがデザイン周りのことまでフォローしたりとか、案件ごとに、役割の線引きも柔軟に対応しています。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

スタッフが各分野の専門家になるべきなのか、もしくはいろんなことができるオールマイティな人材になるべきなのか、というところはどう思いますか?

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

webはこれからもっと細分化して行くと思うので、専門を持つことが大事ですが、やはり「他のことも少しはわかる」という状態は必要だと思いますね。
いろんなことをやってみた結果、別な部署に適正を感じる社員もいますし。
実際にデザイナーだった人間がプランナーになって、広告代理店に出向していたりもします。

ディーゼロ・黒木洋道さん

新人教育でも「ゆるやかさ」が大事

ディーゼロでは部署にこだわらないゆるやかな分業を行っているが、このような方法は社員教育にも有効だと感じているという。

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

部署できちっと分業するように分けた時期もあったんですが、そうすると新しく入った社員がそこしかできなくなってしまったんです。
今いるスタッフが垣根にとらわれずいろんなことをやっていると、新しい社員も「この分野だけできてもダメなんだ」と考えて、色々なことに挑戦してくれるようになるんですよ。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

確かにいろんなことできる先輩がいたら自分もってなりますね。

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

本当に試行錯誤の結果です。
昔はwebって一人の人間で完結できてたから分業とかは考えなくても良かったですし、人が少ないときは人に合わせて組織を作っていけばよかったんですが、増えていくとそうもいかないので。
ただそれぞれがゆるくつながっていることが大事だと思いますね。

ディーゼロ流社内コミュニケーション

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

ちなみに社内のコミュニケーションはどんなツールを使われてるんですか?

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

よく使われるのはメールですね。全社メーリングリストがあって、これでいろんな情報が流れてきます。
軽音楽部やろうとか、そういう雑談もありますね。「僕ギターできます!」とか流れてきます(笑)

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

社内のけいおん部!楽しそうですねw

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

メーリングリストはふわっとしたやり取りをしやすいのかもしれません。
Slackや他のツールも使いますが、案件の連絡目的のことが多いです。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

オンライン以外での社内コミュニケーションではどんなことをされてるんですか?

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

勉強会や定期的なミーティングもありますが、自然なコミュニケーションを図るという意味では月に一回ランチ会をやっています。
基本全員参加で、会社がランチを提供する形です。

ランチ会の様子

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

おお、楽しそうですね

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

(取材日の)昨日はちょうどそのランチ会の日で、ケータリングでイベリコ豚がでてきました

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

(来る日間違えた)

定期的に開催しているランチ会の他にも、去年移転したばかりのオフィス内にはカフェスペースを作り、ランチや休憩を取りながらコミュニケーションを取れるように工夫している。
カフェスペースはセキュリティエリアではないので、お客様との打ち合わせ前後での歓談の場としても機能している。

カフェスペース
カフェのようなオフィス

カフェスペースの奥には仮眠室もあり、スタッフが過ごしやすい環境を整えたオフィスになっている。


黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

カフェスペースを作ったことで、違う部署の社員がそこで話したり、雰囲気は結構変わりましたね。


単に全員参加のイベントを行うだけでなく、日常の中で自然と話しやすい環境を整えていることが円滑なコミュニケーションの要因になっている。
日々のコミュニケーションのハードルを下げておくことで、さらに社員がイベントなどに参加しやすくなるという好循環を生んでいるようだ。

違う分野の話を聞ける全社勉強会

ディーゼロでは中途採用はもちろんだが新卒の採用も積極的に行っている。社員数が10名を超えた頃から新卒採用を始め、継続的に続けているという。
そういった人材を育てるという点で、社内の勉強会は欠かさず行っている。
特にディーゼロの勉強会は、あえて違う部署のノウハウも取り入れられるようにと企画されたユニークなものだ。

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

先程(※前篇)もありましたが、社内でスキルをつけていってもらうために、週に一回、全社員が集まる勉強会をやっています。
持ち回りで各部署が話をするようにしていて、毎週いろんなネタがでてきます。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

勉強会は部署で分かれているわけではないんですね。

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

そうですね。
各部署が専門知識を掘り下げていくだけではなくて、違う分野の話を聴く機会にもしたいと考えていて、例えばシステムエンジニアがプランニングの方法論を聴いたり、デザイナーの文字詰めのこだわりを聴いたりもします。
もちろん逆にプランナーがテクニカルな話を聴く場にもなります。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

おもしろい取り組みですよね。

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

実は違う分野の話でも全く関係ないわけではなくて、例えば「デザインのこういう部分はお客様から修正を受けやすい」ということをプランナーがデザイナーに伝えたり、原稿のスペルチェックをどういうふうにしたら効率良くできるかをコーダーとデザイナーで共有したり、実際の仕事にも活かせる話が多いんです。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

それ、ぜひ毎週参加したいです!(笑)

会議室はセミナールームとして貸し出せるようにもなっており、社外の勉強会の会場にも使われている。
Fukuoka Frontend Frogs」など、社員が主催する社外の勉強会なども行われているという。

会議室の様子

会議室は普段3つに分かれているが、勉強会のときなどは仕切りを取り払って大きなセミナールームになる。
一面ホワイトボードの壁や、大きなスクリーンなど、設備も充実している。

黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

ちなみに部屋の名前はR・G・Bと分かれていて、ドアプレートや時計の針の色もそれに合わせてレッド・ブルー・グリーンにしてあります。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

マニアック!

他にも、人材育成という点ではデジタルハリウッド福岡校と協力してWeb制作者になりたい人のための「ディーゼロ特別コース」を開講。
ディーゼロの社員が講師として生徒に講義を行うだけでなく、クライアントと共同で実践的な講義を行っている。

デジタルハリウッド福岡校
福岡のトップWeb制作プロダクション(株)ディーゼロが指導する「Webデザイナー専攻」特別クラス


黒木さんD-ZERO取締役/プロデューサー

デジタルハリウッドのコースでは、実際に私たちのお客様にも来ていただいています。
生徒さんにオリエンしていただいて、それを受けて生徒さんがお客様にプレゼンテーションしたりと、お客様とのやり取りの押さえどころがわかる実践的な講座になるようにしています。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

クライアントに直プレゼンする授業とか怖い・・・!
でも授業でそういったことができるのは、かなり貴重な体験ですね!

まとめ

「人材がいない」というのは地方でよく聞く悩みですが、まずは社内で人材を育てるというディーゼロさんの取り組みは、参考になる部分がおおいにありました。
特に部署にこだわらないゆるやかな分業が人材を育てることにもつながっているというお話が印象的でした。
また、社内で情報が自然にまわっていくような仕組みづくりなど、スタッフの多い企業ならではのちょっとしたポイントも興味深かったです!

インタビューの様子

この他にも黒木さんのトレンド観察術、引っ込んでる路地にある美味い店の見つけ方など、マニアックなお話も聞けて色々盛り上がるインタビューになりました。
改めましてディーゼロのみなさん、黒木さん、どうもありがとうございました!

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