【前編】福岡の技術集団オルターブース。楽曲を作れると思ってCOBOLを書いていたベーシスト小島氏と愉快な仲間たち

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「ナガタが気になる会社に会ってきたよ」シリーズです

鹿児島にて活動するナガタが、話したい人のところにいって色々ノウハウを聞いて回る全国行脚インタビューです。
毎回無駄話にも花を咲かせ、企画目的も雑にお伝えするのに皆さん優しく迎えてくれる、ナガタ愛されインタビューです。

後編はこちら。

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「ナガタが気になる会社に会ってきたよ」シリーズです 鹿児島にて活動するナガタが、話したい人のところにいって色々ノウハウを聞いて回る全国行脚インタビューです。 毎回無駄話にも花を咲

福岡の技術集団オルターブースとは

.NETやMicrosoft AzureをはじめAWS、さくらのクラウドといったクラウドを駆使したWeb開発を得意とする高度な技術を有したベンチャー企業。第5弾となる今回のインタビューではオルターブースCEO小島淳さんと同COO藤崎優さんにお話をうかがった。

ちなみに余談だが、本インタビューをアテンドしてくださった、さくらインターネット油井さんが中1〜2のときに大好きだったバンド(ヌンチャク)のベーシストが小島さん。ちなみに油井さんは小島さんに憧れてストラップをすごく長くしてベースを弾いていたらしい。

ベーシストから技術集団のCEOになる経緯

10代はハードコアバンド「ヌンチャク」でベースを担当し、当時からDTMなどのデジタルを駆使していた小島さん。音楽の道に進むのかと思いきや、気付けば…?


小島さんAlterbooth CEO

1998年にバンドを解散してから、僕らの時代は就職氷河期とよばれる時代で、就職がなかなかなかったんですね。でもITバブルの時代だった。もともとDTMとかパソコンで音楽つくっていたのでそういうことはやりたいなとは思ってました。最初にはいった会社も某音楽事務所系の名前がついた企業だったんです。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

あ、そうなんですね。でもまだそのときは音楽なわけですよね。

小島さんAlterbooth CEO

「いつになったら曲かけるんですかね〜」みたいな話をしてたんです。そしたら「曲?なにいってんの?」ってなって…。僕ずっとJCLCOBOL(事務処理用に開発されたプログラミング言語)やってたんです。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

え、どういうことですか(笑)

小島さんAlterbooth CEO

音楽関係の元となるなにかだと思ってずっとJCLやCOBOLやってたんですよ。でも実はそうじゃないってことがわかって。でもまぁ1年は本気でやってたので、そこからはIT業界にズブズブはいっていく流れになります。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

たしかに音楽事務所系の名前でも電機メーカー系だったり、実際には幅広いですからね。でも1年音楽が作れると思って携わってるって結構長いですよね(笑)


音楽の仕事についたと思いきや、書いていたものは音楽には関係のないCOBOLだった。もともとITに強かった小島さんは1年間本気で取り組んだITで楽しさを感じ、IT業界での経歴を歩むことになる。

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福岡にきたタイミングは?

もともと東京でお勤めだった小島さん。なぜ福岡移住することになったのか。そして福岡移住して早々にうまくいったのか。


小島さんAlterbooth CEO

4年前とかですね。それまで東京で、スカイアーチネットワークスという、今でいうクラウド運用の仕事で技術責任者・コンサルタントマネージャーをしていました。次はどんなことをしようと考えはじめたころ、震災があって、改めて自分の今後を考えなきゃなと。
ただ当時はITをやるつもりはまったくなくて、会社辞めたら別業種にいこうと思ったんですね。別のことやるなら東京じゃなくてもいいよねって全国各地いろいろ調べた結果福岡に移り住むことになりました。家族も顧客も福岡にいるっていうのも大きかったですね。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

家族もクライアントも、そこにあるのは安心しますね。

小島さんAlterbooth CEO

ただそのクライアント先の役員が全員辞めるという出来事があり、そこで僕も仕事をなくしてしまいました。来て早々でしたね。だから倉庫で夜働いてました。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

え!そんなことあるんですか。
ほんとですか?(笑)

小島さんAlterbooth CEO

ほんとですほんとです。昼はフリーランスでクラウドのコンサルの仕事をして、次の事業のために夜は医療系の学校に通い、深夜に倉庫でアルバイト。そんな感じを3ヶ月続けてました。


短期間かつ一般的にキツイといわれる深夜倉庫で、ラインリーダーになったという。とてつもない順応力の高さが伺える。「コンテナに配送物を詰めるときは、テトリスの要領で効率よく詰め込まないといけない」という多分ナガタ的にはほぼ使わないであろうノウハウを丁寧にご教示いただいたのだが、ラインリーダーの業務改善術はクラウドコンサル、そして今現在のお仕事ぶりを見るに納得できるほどのプレゼンだった。

クラウドコンサルの業務拡大、法人化

敏腕ラインリーダーからお昼のフリーランス(クラウドコンサル)が忙しくなってきた小島さん。いよいよ体制を考えてくるタイミング。設立から現在までの成長はとても著しいものだった。


小島さんAlterbooth CEO

当時別の会社に勤めていた藤崎(現オルターブースCOO)に声かけて一緒にやろうよって言ってました。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

藤崎さんはすぐOKで合流したんですか?

藤崎さんAlterbooth COO

一緒にやりたいと思う反面、本当に仕事があるのか、やっていけるのかっていう不安はありました。でも小島がもう仕事を取ってきちゃって。「いつやめるの?仕事とったよ」ってメッセージがきました(笑)

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

なんとなく想像できますね(笑)
前職はなにされてたんですか?

藤崎さんAlterbooth COO

私も移住組なんですが、3年前にこっちきて、福岡のSIerで勤めてました。東京ではベンチャーだったので、やはりそういう環境で働きたいなっていう思いはずっとありました。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

お二人の出会いはどこになるんですか?

藤崎さんAlterbooth COO

コミュニティですね。私がJAWSで、彼がAZUREのコミュニティをやっていて、お互い行ったり来たりしていました。

小島さんAlterbooth CEO

もう案件も取れたしとっととやっちゃおうよって。二人で会社を立ち上げました。
そしたら幸運なことに仕事もトントン拍子にうまくいって、幸運にも仕事にも恵まれ、フリーランスで手伝ってもらってたメンバーをジョインしてあれよあれよといまの状態になりました。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

すごいですね。約1年でメンバーも増えて仕事も順調に。羨ましいですね!



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小島さん自身フリーランスで案件をとってクライアントとうまく付き合い、大きな案件を確保しながら法人化・拡大と見事に右肩上がりな成長をされている。しかし、フリーランスのうちは仕事量に左右されたとしても自己責任になるが、法人化してからの販路開拓はどのようにしてきたのだろう。

仕事の増やし方は新規?既存顧客?


ナガタUNIMALとUNITOPIの人

人が増えてきてから現在にいたるまで、案件獲得はどのようにされてますか?

小島さんAlterbooth CEO

現在はこれまで僕がお世話になってきたクライアントさんが半分、あとは新規開拓が半分ですかね。創業当時からこれまでお世話になってきたクライアントさんがメインではあったんですが、良いことばかりではなく失敗もあり、僕ら自身そのやりかたを変えなきゃいけないなと思ったのが去年暮ぐらいです。そこから僕自身が東京に営業・新規開拓にいくようになり、知り合いの知り合いでも紹介してくださいという形でいろんな会社さんに営業しました。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

なかなか営業ってなると話は聞いてくれてもすぐ仕事につながるイメージが付かないんですが、すぐ案件につながるものですか?

小島さんAlterbooth CEO

いや、あくまで去年は種まきという感覚で、今年2月ぐらいから案件・相談いただいて芽がではじめました。ただ案件がたくさんになってくると僕らもやり方を試行錯誤する必要があるし、なにより去年の失敗を繰り返すわけにはいかないと思ってやり方・考え方はやり直しました。


小島さんの話をきいているとオルターブースの強みでもある「ビジネスロジック」そしてそれに対応した「クラウドアーキテクチャ」があり、やり方と考え方を見直す流れで、オルターブースのやり方についてこれるパートナーの見直しもあったという。これだけ聞くとすごく厳しいところなんじゃないか?という想像を抱くかもしれないが、実際従業員の方に話をきいていくとクラウドが大好き技術向上心振り切ったエンジニアさんばかりで、この高技術集団に「ついてこれる」というのは厳しさというより誇りに感じるられる魅力を感じた。

案件の100%は東京だけど福岡からでることはありえない理由


ナガタUNIMALとUNITOPIの人

ちなみに営業先としては代理店のようなところなのか、直接請けるクライアントのようなところなのかだとどちらになりますか?

小島さんAlterbooth CEO

僕らは完全に直請けですね。下請けはよっぽど興味をもつような案件でない限りやってません。なんでかというと、僕らのやり方がビジネスロジックから入っていて、どうビジネスを成り立たせるかという話からはいるので下請けでは成り立たないんですよね。

小島さんAlterbooth CEO

たぶんうちは福岡の中だと単価が高い方なので下請けの単価と合わないというのもあります。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

福岡で単価が高いと、東京・福岡の案件バランスはどうですか?

藤崎さんAlterbooth COO

東京が100%ですね。なので月2ぐらいは小島が出張を入れてます。案件レベルでいうと開発にはいって安定してくればSlackやBacklogなどで日々コミュニケーションは取りつつ、週1回のSkypeミーティングが基本です。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

それだと東京に支店置くとか、むしろ移すとかってならないですか?

小島さんAlterbooth CEO

やっぱり、福岡のほうが働きやすい(笑)

藤崎さんAlterbooth COO

満員電車が嫌です(笑)

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

あ〜、それはたしかに。出張が頻繁になってしまうっていうのを鑑みても福岡がやっぱりいいですか?

小島さんAlterbooth CEO

そうですね。まぁ出張っていっても出会いがあったり刺激があったりと苦ではないのでそれは全然よくて、拠点は東京にあろうが福岡であろうが全然気にしていないっていうのが一番ですね。僕らが目指している業界というか世界は、日本の福岡とか東京とかではなく世界で、取引先でもあるMicrosoftからすれば僕らの会社なんて福岡だろうが東京だろうが日本ぐらいのカテゴリーですからね。かっこよくいうと(笑)

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

かっこいいですね。

小島さんAlterbooth CEO

釣りが好きなんで、福岡がでることはありえない(笑)

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

それじゃないですか(笑)


集まったメンバーは最高。これからの人材獲得は課題。

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私たちが拠点としている鹿児島では人材確保について度々質問されることもあるし、実際エンジニア獲得でも非常に苦労している。決していないわけではないが、少数精鋭を組まなければならないベンチャーでは募集要項もシビアになってしまうし、その層は都心・中心部に比べて絶対数が少ないと感じている。


ナガタUNIMALとUNITOPIの人

福岡の人材ってどうですか?

小島さんAlterbooth CEO

オルターブースにジョインしてくれていまいるメンバーは、相当レベルが高いです。なので逆に言えばこれからメンバーを探すのは大変だなと。これまでのメンバーは全然意外ではなく、集まった顔ぶれをみても集まるべくして集まったなって思ってるんですね。
だからこそ今後意外なメンツを集めるのは非常に苦しいだろうって思っています。いまも全然見えてないです。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

Uターン、Iターンなんかはどうですか?福岡っていまベンチャー強いイメージありますし。

小島さんAlterbooth CEO

意外と難しいんじゃないかなって思ってます。福岡市が給与補助をしてくれる等々環境はできつつあるんですが、実態としてはまだ厳しいと思います。あくまで個人的な感想ですが、福岡を美化してるというか、起業やベンチャーで県外から盛り上がっている印象があるからこそ、勘違いしている方もいると思います。単純に僕らのビジョンややり方に賛同してくれるのってなれば稀なエンジニアなので(笑)

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

いまジョインしてるメンバーはみんな稀有な存在なんですね。

小島さんAlterbooth CEO

エキスパートな技術をもち、磨きつづける集団がオルターブースの強みだと思っているのでインプットを絶えずできるエンジニアってなると正直多くはないですよね。

藤崎さんAlterbooth COO

複数のコミュニティに対して、参加はもちろん登壇・LTなども積極的にやっていくメンバーですね。

ナガタUNIMALとUNITOPIの人

相当層が厚くスキルの高いエンジニアで成り立ってるんですね。

小島さんAlterbooth CEO

様々なコミュニティやイベントでアウトプットまでできるので自慢できるメンバーです。


いま構成されているメンバーはやはり非常にスキルレベルが高いそう。また現状のスキルレベルだけでなく、インプットしつづける向上心、またブランディングにもつながるアウトプットまでこなせる。小島さんが語る「これからの獲得が厳しいと見ている」は僕らも今後拡大していくにあたって突き当たる壁だと感じた。

前半まとめ

「元バンドマンで現在ITマンというのは周りをみてもいないですね」とご自身で語るほどたしかに不可思議なキャリアをもつ小島さん。オルターブースメンバーからも分かる通り、IT業界においても突出した技術と柔軟性、フットワークの軽さを武器に邁進するオルターブースの今をみると尚更そのギャップに驚いてしまう。
(ただし小島さんの髪は金髪なので外見はバンドマンである)

後半ではオルターブースの組織・仕事のやり方考え方と、気になるあのサービスについてまとめます!

後編かきました

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