次世代CMS:Spearly(スピアリー)をリリースしました!

Spearly(スピアリー)をリリースしました!


https://www.spearly.com

ユニマルという会社をご存知の方もそうでない方もお久しぶりです。お元気ですか?
久々のこの記事は今熊が書いております。今日も僕は元気です。

さて、ユニマルから第3弾の新サービスが出ました!今日はその発表の記事でございます。
過去に思いを馳せさかのぼってたら長文になってしまいました。
お時間ある方はお読みいただけると幸いです。

Universionsをリリースした5年前

思い返せば5年前の2014年、Web制作チームのためのコラボレーションツール「Universions」というサービスをリリースしました。利用者数は3500アカウントを超え、まだまだ少数ですが海外からも使っていただいたり、多くのお客様に永くご愛用いただいているサービスです。当時、リモートワークという言葉が出始めた頃でした。多様なスキルを持つWeb制作チームのメンバー間でのファイル共有、バージョン管理をもっと身近にという思いで生まれたサービスは、タスクやWikiなどのプロジェクト管理機能に加え、WordPressのステージングサーバー機能と自動デプロイまでしてくれる重厚なサービスでございます。

Snapupはより多くのユーザーへ届けられた

そして2年前の2017年、Webサイト運用と改善サイクルを回すためのサービス「Snapup」をリリースしました。これはご好評いただいた「Universions」のステージングサーバー機能をごっそり抜き出し、WordPressサイトのファイルとデータベースのデータを一つの塊としてスナップショット的に管理して、いつでも戻せる、いつでも改修やコアアップデートを試せる運用系サービスです。

2018年にはさくらインターネット株式会社と業務提携し、さくらのレンタルサーバーの標準機能「バックアップ&ステージング」として提供されております。
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/01/18/90204/
https://ascii.jp/elem/000/001/657/1657047/

また、今年2019年からは、GMOペパボ株式会社とのコラボで、「ロリポップ!」「ヘテムル」向けプランの発表とキャンペーンを実施いたしております。
https://lolipop.jp/info/news/6235/

ユニマルのしたいことってなんだろう

ユニマルは鹿児島を本拠地とする小さな小さな会社です。5/13で創業7年目に突入します。

スタートアップと呼ぶのもおこがましいぐらいにゆっくりとですが、着実に周囲を巻き込みながら成長を続けてきました。大企業とコラボしたり、東京や大分のイケてるスタートアップのサービス開発のお手伝いをしたり、開発を主とする会社としてはそこそこ満足できる環境になりつつあったのです。

しかし、色々な人とお会いする中で、ユニマルという会社の存在、出してきたサービスの色、そしてメンバーを好きだと言っていただける方がたくさんいること、こんな僕らに期待して、目をかけてくださっている方々がたくさんいること、同志として意識してくれている経営者がいることに気付かされました。

このままでいいのだろうか。僕らがしたいことは何だったのだろう。と、もう一度創業当時の気持ち、そして今もひっそりと持ち続けていた想いを創業者間でぶつけ合う機会がありました。
そうして一つの方向を見出し、ユニマルのコーポレートミッションを一新しました。

もう一度僕ら自身が”つくる”を楽しむために

これまでのサービス。僕らに対してかけていただける期待。これから作っていきたい世界。
それらすべてを体現するこのミッションを掲げていくこととなりました。

そして、ユニマルはミッションの実現に向けて動き出しました。

Spearlyをリリースしました!

前置きが大分長くなってしまいましたが、ここから本題です!

本日、次世代CMS「Spearly(スピアリー)」というサービスをリリースしました!
https://www.spearly.com

Spearlyは「FAST, STRONG, SLIM」をコンセプトとするコンテンツマネジメントシステムです。
早く、強く、スリムなものといえば「槍」。そこからサービス名を作りました。

簡単に言うと、コンテンツを好きな形式でストックしていき、好きなように表示、出力できるサービスです。

使い方はこちら(Spearlyで作られたSpearlyのためのニュースとドキュメントサイト)で詳しく説明しているので割愛しますが、

  1. コンテンツタイプというコンテンツの型を作成(WordPressでいうカスタム投稿タイプ)

  2. コンテンツを作成(WordPressでいうカスタム投稿タイプに合わせた記事作成)

  3. HTMLファイルなどに、Spearlyが提供するJSの読み込みタグ、出力したい箇所に{%= %}とかで囲んだコンテンツタイプごとに決められた変数を書く

という3ステップで、静的に管理するHTMLファイルを一瞬で動的なサイトへと変身させることができるのです。

他にも

  • 同一コンテンツタイプ内のコンテンツをリスト表示するためのカスタムエレメント
  • ページごとの件数指定やページネーション
  • リストページからコンテンツページへの自動リンク設定
  • 1コンテンツごとに前後のコンテンツに遷移できる、prev, nextコントロール(前の記事、次の記事)
  • シングルページ内でコンテンツを動的に表示切り替え(コンテンツごとにHTMLを用意しなくていい)
  • 固定コンテンツの表示(固定ページみたいなのができます)
  • 他コンテンツタイプの参照呼び出し(入れ子にできる)

などができます。他にもこれから続々機能追加予定です!

静的なHTML(Javascript,css,image)を2つ(index.htmlとitem.htmlなど)用意して、あとはSpearlyにストックしたコンテンツをタグと変数で呼び出すだけ。
Spearlyは、WordPressや他のプログラムとデータベースを必要とする更新可能性のあるWebサイトをサーバーの呪縛から解放するのです。

なぜSpearlyを作ったのか

WordPressは、世界のサイトの約3割(33.6%)、CMSだけでも約6割(60.5%)で使用されており、今なお広がりを見せています(https://kinsta.com/jp/wordpress-market-share/

確かに、WordPressは、テンプレートシステム、CMSとして柔軟で汎用的な素晴らしいシステムです。
しかし、それは本当にそれだけのサイトに必要で、十分なメンテナンスの下に存在しているのでしょうか?

一部のニュース部分の更新のためだけにCMSを導入して管理がおざなりな例をよく目にしますし、中には業者側が制作と保守の金額を上げるために必要性の低いCMSの導入をクライアントに勧めているケースもあります。(この問題はまた後日お話しましょう)

また、WordPressは多くのマシンリソースを必要とするため、サーバーコストの増大を招きます。AWSのS3などでサイト運用すればわずか数円で済むのに。

多くの有志によって開発された便利なプラグインはコアのアップデートのたびに利用者による挙動の確認を必要として、それを嫌がって自動アップデートを無効化しているサイトも多々見受けられます。

世界の3割で使われるオープンソースのCMSなので、常に攻撃者からのアタックにさらされ、セキュリティリスクと背中合わせです。

高度で複雑なプログラムによって動くWordPressを管理しうるだけのPHPエンジニアが常に対応できるような体制でWordPressを運用できている環境が世界にどれだけあるのでしょうか。

そして、どれだけ多くのWebクリエイターが、慣れないPHPの文法、WordPress特有の様々なテンプレートタグ、肥大化するfunctions.php、サーバー管理の手間、リリース失敗の恐怖、のために本当にやりたいことができずに、本当の価値を提供できずにいるのでしょうか。

ユニマルでは、UniversionsとSnapupでこのようなWordPressを使うクリエイターや運用担当者の方々をターゲットとして長年向き合ってきました。

その中で、多くの問題と苦悩、恐怖と嫌悪感をいだきながらも、他に選択肢がないからという理由でWordPressを選択しているケースが多々あることに気づいたのです。

僕らはこの状況に対して、これまでとは違ったアプローチの新しいCMSを提供することで、もっとクリエイターにシンプルに本来のクリエイティビティを発揮できる環境を取り戻したい。そしてクリエイティビティあふれる仕事で自分もクライアントもそれを受け取る消費者もワクワクするような社会を作りたいと思ったのです。

Spearlyをどうやって作ったのか

Spearlyを作ろうと決めたのが今年の3月中旬でした。共同創業者である永田から「HeadlessCMS」を作るのはどうかと相談を受けました。ちょうど会社のミッション刷新と今後の方向性について何日も夜通し語っていた中で出てきた一つのアイディアでした。このアイディアは、当時僕が考えていたユニマルの方向性や作りたい未来とぴったり合致しました。

おそらく世間でいうHeadlessCMSをそのまま作ってもダメだろう。もっとターゲットのことを考えて、もっとターゲットを取り巻く環境に着目して、僕ららしい新しいCMSを作ろうとトントン拍子にアイディアを膨らませていきました。

しかし、ユニマルは先程も述べた通り、小さな会社で受託もしながらなんとか回っているような会社です。僕らにはそのアイディアを実現するのに十分な時間もお金もありませんでした。すべての抱えている案件をお願いして調整したりストップして、資金的にも持って1ヶ月ちょっと。

でも、僕らにはこれで十分でした。

急いでサービスのコンセプトやポリシー、仕様を固めて、4月1日から開発が始まりました。

新たに加わったデザイナーのチャーリーさん(https://twitter.com/IwakiNozomu)は素晴らしいランディングページとUIデザインを着実に作ってくれました。

次にJOINしてくれたまんたろう(https://twitter.com/mantaroh)。彼はこのSpearlyにおいて最大で最高のJSエンジンをこの短期間で開発しました。元MozillaのエンジニアでFirefoxの開発をしていたすごい人です。僕の前職の後輩なので、外で「まんたろうは僕が育てたようなもん」と言っても一度も否定も怒ったこともないナイスガイです。
一日中モンスターを飲みながらコードを書き続ける様子を見て僕は初めて天才エンジニアをこの目で見てしまった気がします。彼の情熱とブラウザ、DOM、JavaScriptの知識が無ければSpearlyは実現しなかったでしょう。

そして、ユニマルオリジナルメンバー3名(今熊は除く)。僕が最も信頼を寄せる大好きな百戦錬磨の猛者たちです。僕は1ヶ月という短期間でこれだけのサービスを作れることを始める前から確信していました。そう思わせてくれる最高のチームなのです。

共同創業者の永田がかつて言いました。

「”プロダクト”を作れる会社はたくさんあるけど、”サービス”を作れる会社はそうない。ユニマルはその”サービス”を作る会社だ」

大量のモンスターの空き缶に囲まれたデスクで、僕らはついに5/10の今朝、このサービスを完成させました。

Spearlyのここがすごい

さて、話をSpearlyに戻しましょう。

開発も大詰めの今週火曜日、Google I/Oでの一つの発表は僕らを大いに歓喜させました。
https://webmasters.googleblog.com/2019/05/the-new-evergreen-googlebot.html

Googleのクローラーがバージョンアップし、

  • サイト内コンテンツの遅延読み込み
  • Webコンポーネント

をインデックス時に読めるようになったのです。

実は、Spearlyを使ったサイトのSEOに関して、僕らは企画段階から大きな課題を持っていることを認識していました。動的なコンテンツ埋込みをGoogleのクローラーがサイトのコンテンツとして認識してくれない可能性があったためです。また、Webコンポーネントを使って表示する方式を採用していたため、それもまたGoogleによるクローリング時に問題を引き起こすかもしれないと思っていました。

しかし、5/7の発表でそれらの大きな課題は一気に解決されることとなりました。

この奇跡的なタイミングでの発表は僕らの大きな後押しとなりました。

Spearlyを使おうか検討していてSEOの不安を感じているなら、安心してください。
Spearlyで表現されるコンテンツはGoogleによるインデックスの対象です。

Spearlyはいつ使える?

まだ利用シーンが想像できないでですか?

例えば、キャンペーンサイトはどうでしょうか。1枚のページに目を引くビジュアル、印象的なコピー、募集要項、新着情報が並んでいるようなよくある企業や製品のキャンペーンのためのサイトです。多くのアクセスが予想されるキャンペーンサイトはその環境構築だけでも大変なものです。また、それは期間限定である場合が多く、一時的にでもサイトが落ちてしまった場合の機会損失は計り知れません。

さぁこの場合にあなたは、新着情報の表示のためだけにCMSを導入しますか?多くのアクセスが来るたびに動き出すPHPとデータベースへのアクセスまでを考えて多くのサーバーリソースを用意しますか?

いえ、これからは、静的な部分だけをHTMLで作成して安全で安価なストレージとCDNでWebサイトをホスティングをしましょう。そして新着情報の部分だけをSpearlyで管理すればいいのです。簡単には落ちない、大量のアクセスにも耐えられるキャンペーンサイトが低コストで用意できるようになります。

例えば、ある企業か店舗のサイト制作の依頼を受けたとします。担当者はブログを書きたいとかイベントのお知らせをしたいとか、商品情報を常に更新していきたいと言っています。

この場合、あなたはWordPressをクライアントに提案しますか?

そうです。この場合でも、静的な部分だけをHTMLで作成して安価なレンタルサーバーで運用して、更新可能性のある部分はSpearlyで管理して表示部分だけを埋め込みましょう。

SpearlyのUIは非常に簡単です。ITリテラシーの低いクライアントでもすぐに学習して使い始めることができます。管理画面のコアアップデートボタンを勝手に押されて動かなくなったと怒られたり、使い方の問い合わせ対応に走り回る必要もありません。

Spearlyで変わるWeb制作の未来

ホームページは、持っていればいい時代から、生きたコンテンツと生きたサイトがビジネスを大きくする時代に変わってきました。

多くのクライアントの認識も変わってきています。
WIXのように、誰でも簡単にブラウザからサイトがデザインできるようなサービスも増えていますし、そうやって作られたサイトを目にする機会も実際に増えてきました。情報設計やUIUX、インタラクション性にお金をかけるより、ただ検索に引っかかったときに、情報を伝えられればそれで十分と考える方も増えているからです。

もはや、ただサイトを作るだけ、サーバーを管理するだけというのは、Webクリエイターだけの専売特許ではなくなりつつあります。制作代金や保守費用は、Webを知らない人たちを納得させるそれっぽい材料を用意するだけでいただけるものではなくなっているのです。

これからのWebクリエイターは変化するクライアントの意識に合わせた、新たなビジネスモデルを構築していく必要があります。

それは、クライアントのビジネスとともに成長すること。携わるWebサイトがクライアントのビジネスの重要なチャネルとなり、最大のビジネスのエンジンとなること。プロであるクリエイターのプロたる所以はそこにどれだけ貢献できるかにシフトしていくのではないかと思います。

上記の実現のための方法論に正解はきっとありません。クライアントそれぞれの目標や夢、計画に寄り添って、ターゲットに対してのアプローチを様々な形で試行し改善を繰り返すことで、信頼と実績を手にし、ビジネスの再現性を高めていくことが、Webクリエイターの主たる業務になっていきます。

そのためにも、今多くの時間を費やしているWordPressやCMSのプログラミングやメンテナンスから一日でも早く脱却する必要があります。Spearlyを使ってシンプルに構成されたサイトこそが、最大限にあなたの価値を引き出すでしょう。

今後のロードマップ

Spearlyはβ版として今回リリースしました。β期間中はすべての機能を無料でお使いいただけます。
また正式版リリース時にデータのリセット等は行いませんので安心してお使いください。

現状のSpearlyでは、まだまだやりたいことの1割も実現できていません。実現したい世界を目指して改善を続けてまいります。皆様からのフィードバックをお待ちしております。

直近アップデート予定として以下を計画しています。お楽しみに

  • 管理画面の高速化
  • 編集機能の充実(履歴管理、予約投稿、プレビューなど)
  • プレビューエリアの改善(保存やもっと試しやすく)
  • テンプレートシステムの提供
  • JSファイルのCDN配置
  • CIツールによる静的変換
  • API公開
  • React,Vueコンポーネントでの提供
  • リストのフィルタリング、検索機能
  • 静的ファイルのホスティング機能(真のサーバーレスを実現します)

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